お米の正しい保管方法
お米は、精米したてが最もおいしい状態です。
とはいえ、その日食べる分だけ毎日精米をして…なんて、ちょっとムリですよね。
でも大丈夫。
少し工夫していただくだけで、より長くおいしい状態を保つことができるんです。
さて、下記の項目をチェックしてみてください。
思い当たることがありませんか?
直射日光があたる所、レンジ付近などに保管している
シンク下やキッチンの床など湿気のたまりやすい場所においている
お米が入っていたビニール袋のまま、口を開けて使う
一度に大量に購入し、そのままおいておく
米びつの掃除はあまりしない
どれもよく見かけることなんですが、
これでは劣化の速度がより早まってしまうんです。
<お米の保管 重要ポイント>
10度~15度位が理想。
高温になるところや 直射日光をさける。急激な温度差がある所、 水周り付近はさける。
空気(酸素)を遮断する。
米の袋の口は閉じる。
前のお米のヌカを残して おかない。
このことから、おいしく保管していただくには以下の4つに気をつけてください。
- 1.風通しがよい冷暗所に保管する
- 2.米びつ、密閉容器(ペットボトルなども可)で保管する
- 3.米びつ、容器はこまめに掃除をする
- 4.あまり大量に買い過ぎない(特に夏場)
<その他に気をつけること>
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(1) におい移り
米は案外、まわりの臭いを吸収しやすい食材です。
冷蔵庫で保管する場合は、タッパー、ペットボトルなどの密閉容器に入れて、野菜室で保管する と良いでしょう。
市販のペットボトル用のジョーゴなど使うと小分けが楽です。
ただし、結露しないようになるべく冷蔵庫からの出し入れはすばやく!
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(2) コクゾウムシ
米につく代表的な虫はお米の天敵「コクゾウムシ」です。
ヌカの中に卵が混入しやすく、虫にとっての好条件(ヌカ・高温・ 多湿)でふ化し、米を中側から食べつくしてしまいます。
27~32度くらいで活発になり、15度以下ではほとんど活動しま せん。しかし、低温に保っても休眠するだけで、死滅するわけで はないので、保管容器の清掃をこまめにし、常に虫の好まない環 境をつくることが大事です。
農薬の少ない、安全な米であればあるほど、虫の被害を完全には 避けられないともいえますが…。
お米につく虫は、一般的に無害なものですが、やはり気分のいい ものではありませんので、鷹の爪/にんにく/ローリエの葉2~3枚などを容器に入れて防虫対策をする方法などを試してください。鷹の爪
にんにく
ローリエの葉
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(3) カビ
米の中に、「緑の米」、「黄色い米」、「赤っぽい米」がある…目にしたことはありますか? これは間違いなくカビです。
カビが発生した米は、食べないことをおすすめします。(お米を捨てるなんて、とっても抵抗 がありますが…)
そんなことになってしまわないうちに、保管場所を見直し、湿気の少ない冷暗所にお米を移し てあげてくださいね。