このレポートを読んでお米を食べれば、いつものお米もより一層味わい深いものとなる、はずです

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定期的にお米をレポートします

“米”という字は「八十八」と書くほど、お米を育てるのは多くの手間と苦労があります。
いなほんぽでは、これから約半年に渡って胎内市(旧北蒲原郡黒川村)の
生産農家さんに密着し、こだわりのお米作りをレポートいたします。
生産者様のこだわり・想いが、秋にはおいしいお米として皆様にお届けできると
思いますので期待ください。

当レポートを読んでお米を食べれば、いつものお米もより一層味わい深いものとなる、はずです。

- 胎内市は、新潟県の北部に位置し、山々に囲まれた自然豊かな地域です。
 魚釣りや温泉施設もあり、レジャースポットとしても人気があります。
 また、おいしいお米はもちろん、ハムや乳製品、最近はワインなども人気上昇中です -

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いねのイラスト

担当者

増子強さん(新潟県胎内市)

胎内市の坂井地区で代々農業を営んでいる増子さん。御年72歳(取材時)ながら大変お元気な方で、とても物腰の柔らかく、今回の取材もお忙しい中快くお引き受けいただきました。
坂井地区は中山間地にあり、平地と比べて標高はやや高く、雪も多いとのこと。そんな中山間地で増子さんが作っているお米は、そのほとんどがコシヒカリです。人手が必要な作業のときを除いて、お一人でお米の栽培をされているそうです。
増子さんがどのようにお米の栽培をされているかや、増子さんがお米にそそぐ愛情については、今後のレポートにてお伝えできればと思っています。
ちなみに増子さんの好きな食べ物はラーメンとリンゴ。特にラーメンはいろいろなお店に食べに行かれるそうですが、毎日食べるのはやっぱり「ご飯」と話されていました。

線

2015.09.24(木)

稲刈り

稲刈り1

9月のシルバーウィーク明け、増子さんから稲刈りを始めたとのご連絡をいただき、早速その様子を取材に伺いました。
雨は降っていないものの、シルバーウィーク中とはうって変わって今にも降り出しそうな曇り空です。でも、田植えと並ぶ稲作2大イベントである稲刈りに行かない訳にはいきません。
春先から大事に育てた稲を、どんな風に収穫するのか、楽しみにしながら増子さんの田んぼへ行きました。

稲刈り2

午前中には田んぼには着いたのですが、増子さんは既に早朝から稲刈りをしており、ちょうど休憩をとられるところでした。
9月頭にきた時よりも黄金度合いが増し、よくある表現ですがまさに黄金の絨毯のようです。どんな素敵な絨毯でも、自然の美しさには敵いません。
しかも増子さんの田んぼは棚田なので、絨毯が段々に積み重なっており、語弊があるかもしれませんが天国とか夢の国のようです。
実りの秋を実感できる光景です。

稲刈りにはお手伝いにきてもらい、2人で作業をしているそうです。
2日前から稲刈りをはじめ、全体の30%ぐらいまで終わったところなのだそうで、だいたい1週間から10日ぐらい稲刈りは完了します。
稲刈り後の乾燥工程も、増子さんは自ら行いますが、共同設備の乾燥機の能力に合わせて、乾燥機が処理できる分を毎日収穫していきます。
そんな稲刈りの天敵は雨、雨が降り出したら作業は中止になります。
雨により稲が湿気を含むと、コンバインの選別の効率・品質や、乾燥工程の効率が悪くなるのだそうです。
お米の乾燥は約10時間、ゆっくりと時間をかけて行います。急いで乾燥させるとお米の食味に影響が出るので、慎重に行います。

稲刈り3

増子さんがコンバインを慣れた手つきで操ります。大型の機械を自由自在に運転するのは格好良いです。
私もいつか運転してみたいものです。
コンバインのスピードは、稲が倒れている場合はゆっくりと、朝露で少し濡れている場合もゆっくりと、乾いている場合は早めにと、状況によって柔軟に動かしいきます。
コンバインでの稲刈りの様子は、まるでバリカンで髪を刈っているような感じがします。稲があっという間に次々とコンバインに吸い込まれていきます。
綺麗に根元から刈り、籾とそれ以外に選別していきます。

コンバインに収まった籾は、コンバインから伸びるパイプから、車の荷台のコンテナに入れていきます。
わたしの稲刈りイメージでは、コンバインから直接袋に詰めて、それを運搬すると思っていたのですが、それはだいぶ以前の話のようです。
今は稲刈りも進歩して、一気に効率良くできるんですね。改めて技術の進歩ってありがたいです。

稲刈り4

ちなみに、田んぼで倒れている稲をよく見かけますが、これは肥料をやりすぎた箇所なんです。
ご存知でしたか?わたしは恥ずかしながら知りませんでした。
肥料を多く与えられると育ちが良くなり、その分稲が高く育つので、自らの重みに耐え切れず倒れるのだそうです。
また、まっすぐ過ぎるのは逆に育ちがあまりよくないので、ちょっと傾いているぐらいがちょうど良く美味しいお米になります。
勉強になります。お米の豆知識として自慢ができますね。(もちろん風で倒れるケースもあります)

稲刈り5

稲刈りが終わると、田んぼは春までお休みになります。
増子さんの田んぼも、もう少し経つと雪に覆われて真っ白になります。

今回もお忙しい中作業の手を止めてお話しして下さった増子さん、ならびにお読みいただきました皆さま、本当にありがとうございました。
次回は、いよいよ収穫したお米を精米する工程を取材します。

(田中)

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2015.09.03(木)

稲の生育状況(9月)

生育状況4

9月上旬。ゆっくりとした台風がやっと過ぎて、久々のお日様が顔をのぞかせる胎内へ。
もうすっかり道順を覚え、カーナビに頼らずともたどり着けるようになった増子さんの田んぼに、約1ヶ月半ぶりにお邪魔いたしました。
前回の取材から少し間が空いてしまい、その間に猛暑や台風など気になる出来事があったため、稲が順調に育っているだろうか、と心配していました。
ですが、増子さんの「順調に育ってますよ」の一言でほっと一安心です。
ちょうど稲穂が出始めた頃の8月初旬は、猛暑が続いたそうですが、お盆を迎える頃には大分涼しくなったそうです。穂の出始めの時期は、暑くても成長に大きな影響はないそうですが、そのあとの穂が実りだす時期は暑くないほうが良いとのこと。
また、増子さんの田んぼは中山間地にありますので、昼は暑く、夜は涼しく、昼夜の寒暖差が大きい美味しいお米が育つのに適した環境なんです。
8月終わりの台風も、周りの山々に守られ、増子さんの田んぼに被害がなかったそうです。

生育状況4

早速、増子さんの田んぼを見させていただきました。
元気な稲穂が実り、綺麗な絨毯のようです。こんな風景の中にいると、とても癒され、日頃の小さな悩みなんて、どうでも良くなります。リフレッシュにおススメ、疲れている方は近くの田んぼに出かけてみてはいかがでしょうか?
2月に取材させていただいた時は、ほんの小さな種だったのが、こんなに大きく育つなんて、当たり前のことかもしれませんが、凄く感動です。

生育状況4

この時期になると、稲の生育にはそれほど手がかからないそうです。肥料をまく必要もありませんし、防虫対策も特には気にしなくとも良いとのこと。
今は、田んぼから水を抜き、田んぼの地面が乾くように調節しているそうです。稲刈りの準備ですね。
胎内の稲刈りピークは、平野部より少し遅く9月下旬となります。
稲刈りに湿気は大敵なので、天気の様子を見ながら1週間から10日かけて丁寧に稲を刈っていくのだそうです。
もうすぐですね。
もちろんその稲刈りの様子も取材させていただき、皆さまへレポートさせていただきますのでもう少しお待ちください。

今回もお忙しい中丁寧にお話をして下った増子さん、ならびにお読みいただきました皆さま、本当にありがとうございました。 次回のレポートもお楽しみ。

生育状況5

写真は増子さんが可愛がっている鯉と、ご自宅用に栽培しているマコモダケです。

(田中)

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2015.07.15(水)

稲の生育状況(7月)

7月中旬。梅雨時期とはいえ今年の新潟は雨が少ないです。
田んぼはというと、もはや完全に緑色一色です。前回お伝えした時以上に活き活きとしており、まるで緑色の高級な絨毯のようです。
晴天の下の広がる緑に染まった田園風景。そんな田園風景は何とも見ものです。

さて今回も胎内市黒川地区の農家、増子さんに稲の生育状況について取材をさせていただきました。

生育状況4

<7月中旬時点の稲の生育状況について>
実は今回の取材、私は少々不安を持って臨みました。
なぜかというと、春以降の新潟の気象がお米の栽培にとって良い影響を与えているとはとても思えなかったためです。
先に書きました通り今年の新潟の梅雨は雨が少なく、かつ取材日の2日前には7月にもかかわらず胎内市では38.4度まで最高気温が上がりました。
そのため、場合によっては良くない話もあるかもしれないと「覚悟」して増子さん宅へ伺ったした次第です。

お話を伺ってみると意外や意外。
「とても順調に育っていますよ。」と穏やかに教えてくださいました。
むしろ雨が少なく晴天の日が多かったことで、稲の生育にとって都合が良いことがあるそうです。
教えていただいた「良いこと」はふたつです。

~その1~ 「いもち病」という病害にかかりにくい。
いもち病とは、かかってしまうと葉や籾などが褐色の斑点ができ、生育阻害されてしまう恐ろしい病気です。
このいもち病を引き起こす細菌は高温や低湿度だとあまり繁殖ができないとのことでした。
そのため今年のような気候はむしろ良いそうです。

~その2~ 田んぼの土がしっかり固まる
この時期、田んぼから水を抜いて土を固めます。
水を抜いた後に雨が降るとなかなか固まらないのですが、今年は土がしっかり固まっているので非常に良いとおっしゃっていました。
お話を伺い、安心したと同時に逆に「例年以上の出来になるのでは?」なんて少し期待してしまいました。
ただ、そうは簡単にはいかないようです。
これから稲は穂が出る時期となります。それが概ね8月10日前後だそうです。
この時期に高温になってしまうと米の品質が落ちてしまうとのことでした。
「お天気のことなので、こればっかりはその時になってみなければわからない。」
増子さんはそうおっしゃっていました。
これはもう8月のお盆前は高温にならないことを祈るよりほかありません。
どうか良いお米ができますように・・・。

生育状況5

<肥料について>
生育状況が順調だというお話だったので一安心。次に肥料についてもお伺いしました。
肥料は田植え後にも田んぼに入れてあげます。
まず7月初めには「追肥(ついひ)」です。
その後、7月下旬と8月上旬にそれぞれ「穂肥(ほごえ)」を加えるとのことでした。

この追肥と穂肥、それぞれ目的が異なります。
追肥は茎の成長を促すためのもので、穂肥はお米に栄養を与えるために加えます。そのため、肥料の成分も違うそうです。
追肥は農家さんによっては加えないところも多いそうです。手間や費用がかかってしまうことがその理由とのことでした。
もちろん増子さんは追肥をされたそうです。
茎をしっかり育てることにより、秋になりたわわに実ったお米をしっかりと支え、かつ台風が来ても倒伏しにくくなるとのこと。
手間や費用を惜しまず、本当に良いお米を作ろうとされている姿勢が増子さんからひしひしと伝わってきました。
穂肥については、取材に伺った時点ではまだ行われていませんでした。
こちらについては次回の取材時にどのような状況だったかをお伝えできるのではないかと思います。

生育状況6

<今回の取材を終えて>
毎回取材させていただくたびにいろいろな発見があります。
今回も増子さんにたくさん教えていただきました。ますますお米への興味が深まった次第です。
今回もお忙しい中丁寧にお話をして下った増子さん、ならびにお読みいただきました皆さま、本当にありがとうございました。
次回のレポートをお楽しみに。

(赤池)

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2015.06.09(火)

稲の生育状況(6月)

生育状況1

田植えから稲刈りまでの間、田んぼの風景は徐々に変化してきます。
田植え直後。
稲もまだ小さいので、田んぼ一面がまるで水鏡のように周りの山々や空の風景を映し出します。
田植えが終わって1か月ほど経った6月。
徐々に稲が成長して大きくなってきて、田んぼが緑色に色づいてきました。なんだか田んぼから活き活きとした生命力を感じます。
そんな6月の初旬、胎内の増子さん宅に訪問し、稲の生育状況についてお話を伺いました。
ちなみに訪問した日は新潟ではまだ梅雨入りはしてなかったものの、小雨が降っていました。
小雨の中の胎内市黒川地区は、薄モヤがかかっていてちょっと幻想的でした。幻想的な感じはお伝えできませんが、掲載している画像もそんな理由でモヤがかっています。

生育状況2

増子さんにまず今年の稲の生育状況を伺いました。
すると「例年と比べて生育が早くて良いですね。」と笑顔でおっしゃっていました。
理由を尋ねると、「田植え直後から天気が良く気温が高い日が多かったため、水温も高かった。水温が高いと稲の生育が良くなるんです。」
と教えてくださいました。
そんなお話を伺って、「このまま順調にいけば今年も美味しいコシヒカリが収穫できるのかな」なんて、早くもワクワクしてしまいました。

続いてこの時期に行うことについても伺ってみました。
作業としては「草刈り」があるそうです。
田んぼの中ではなく、畦畔(けいはん)の草刈りを指します。畦畔とは、田んぼを囲んだ畔のことです。毎月1回程度草刈りを行うとのことでした。
確かに一回草を刈ってもまた伸びてきますから、1シーズン一回だけではダメなんでしょうね。また、たくさんの田んぼがあればあるだけ草刈りする畦畔も多いということになります。
真夏もしなければいけないことを考えると、結構重労働なんだろうなと思いました。

また、この期間に気を付けなければいけないのは、「水管理」だそうです。
増子さん曰く「田植え後のここからが勝負」とのことでした。水管理とは、田んぼにどれくらいの水が入っているかを管理することをいい、これが非常に重要なんだそうです。
特に田植え直後の1週間は注意が必要で、毎日田んぼの水位に問題がないかを確認に回るとおっしゃっていました。

生育状況3

お米を作るとなると、どうしても「田植え」と「稲刈り」に意識が行きがちです。しかし、美味しいお米を育てるためには、実際には「田植え」と「稲刈り」以外にも地味ながらも大事な作業がたくさんあるのだなと感じました。
まだまだそれらの作業や気を付けなけれなならないことがきっとたくさんあるはずです。
今後もお米を育てるにあたっての大事なことを増子さんからお伺いして、「だから美味しいお米なんだね」ということを皆様にお伝えできればと思っています。

今回もお話をしてくださった増子さん、ならびにお読みいただきました皆さま、本当にありがとうございました。
次回も稲の生育状況をお伝えしたいと思います。

(赤池)

線

2015.05.13(水)

田植え

田植え1

5月13日。胎内市の増子さんの田んぼの田植えの日です。
田植えと言えばお米にとって稲刈りと並ぶ2大イベントのひとつ。
なぜか田植えをするわけではない私が気合いを入れて現地に伺いました(笑)

増子さんの田んぼがある黒川地区は中山間地で、平野部よりも気温が低いため、田植えは少し遅めです。確かに現地は平野部と比べて少し涼しい感じがしました。
天気は良かったのですが、この日は前日まで台風6号だった温帯低気圧の影響で、風が強めでした。
風が強い日は田植えには向きません。なぜなら、風の影響でせっかく植えた苗が抜けてしまうからだそうです。この日はぎりぎり田植えが出来るくらいの風でした。
ちなみにこれまでのところ、気候や気温は例年通りだそうです。
このままお米にとっていい天候が続くといいですね。

田植え2

増子さんがお持ちの田んぼはおよそ30枚。この30枚に3日かけて田植えをするとのことでした。
ただ、枚数は30枚と言っても棚田です。
「枚数だけならそれなりの農家なんだけどね。1枚1枚が狭いから総面積はそんなに広くはないんですよ。」と笑いながらおっしゃっていました。
きっとその分作業効率は良くないでしょうから、手間がかかっているんだろうと思います。

この日はお手伝いの方と増子さんの二人での田植え作業。
軽トラックに積まれた苗床の苗たち。青々と育っていました。播種(はしゅ)から随分大きくなったなぁとしみじみ感じました。あの時は種でしたからね(笑)

田植え3

増子さんたちは朝の5時半ごろから準備作業に入っていらっしゃったようです。
準備作業では「弁当肥(べんとうごえ)」をしていたとのこと。お恥ずかしい話ですが、私はこの「弁当肥」という言葉を初めて耳にしました。
弁当肥とは、田植え直前に苗床に加える肥料のことを言うそうで、
「子供が遠出するときにはお弁当を持たせるでしょ?それと一緒でさ。遠出(田植え)するときに苗に弁当(肥料)を持たせてやるんだよ。」
とやさしく教えてくださいました。
まさに子供と同じように育てているんですね。

もちろん増子さんが作った言葉ではありません。昔からお百姓さんたちは、お米に対して子供の同じように愛情を注いていたのかななんて思うとちょっと感動しました。
ちなみにこの弁当肥は、行う農家さんと行わない農家さんがそれぞれいらっしゃるそうです。

そんなお弁当を持たせてもらった苗は、田植え機によって田んぼに植えられていきます。
田んぼ1枚で田植えにかかる時間はおよそ30分。きれいにまっすぐ植えていく田植え機。田んぼの中をどんどん進んでいきます。そして田植え機を運転する増子さん。その運転さばきはさすがでした。

田植え4

ただ、田植え機をぬかるんだ田んぼから畔道へ引き上げるのはちょっと大変。お二人で力を合わせてようやく田んぼからの移動ができました。
田植え自体はさほど時間はかからないですが、その前後の田んぼの移動が結構手間のようでした。

きれいに植えられた苗たち。
これからすくすくと育っていきます。
今後はそんな成長の様子をお伝えできればと思っていますので、どうぞお楽しみに。
今回も大変お忙しい中、取材をさせていただきました増子さまには心より御礼申し上げます。ありがとうございました。

(赤池)

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2015.04.28(火)

田起こし

田起こし1

4月28日。今日は田起こしの取材です。
爽やかな風が吹く、気持ちの良い穏やかな日。新潟市から車で1時間弱、胎内市の増子さんの田んぼへお伺いしました。

田起こしとは、文字通り苗を植える前の田んぼの土を掘り起こし、細かく砕くことを言います。地域によっては“田打ち”ともいうようです。
田んぼの土を掘り返すことで、土の間に空気を入れ、稲の生育を助ける微生物の活動を活発にさせる事などが目的です。
微生物の働きが活発になると、植物が吸収しやすい窒素が増え、稲の成長が促進される効果があります。他にも雑草の発生を減らすことができる、などの効果もあるとのこと。

田起こし2
田起こし3

早速、トラクターで田起こしをする増子さんをカメラでパチリ。
隙間なく綺麗に田んぼを掘り起こしていきます。
簡単そうに見えるトラクターでの田起こしですが、スピードが速いときっちりと土を掘り返せないんです。だいたい2km/時ぐらいのゆったりとしたスピードで、掘り起こす深さは15cmぐらいが理想的、とのことでした。
ただ、増子さんの田んぼは棚田なので、スピードや深さも一定ではなく、田んぼの状況に合わせて少しずつ変えているのだそうです。感覚的なものですから、これは経験豊富な増子さんだから出来ることなんだと思います。
2町5反の田んぼを2日半から3日ぐらいかけて、じっくりと田起こししていきます。

田起こし4

実はこの田起こしの前に、「あぜ塗り」という作業も行っています。
文字通り、田んぼの“あぜ”を作り、塗り固めることなのですが、ここでも棚田ならではの一苦労があるそうです。
棚田は、田んぼと田んぼが段々になっており、高低差があります。増子さんのあぜでは、あぜ塗りをした後にシートを張り、固定していますが、こうしないと水漏れがあった時に、地滑りが起き、せっかくの田んぼや稲が台無しになってしまう恐れがあります。
やはり、平地の田んぼにはないご苦労があるんですね。
ただ、山地では昼と夜の温度差があり、それが美味しいお米を育むのですから、一概にどちらが良いなんて言えません。
いずれにせよ、農家の方に感謝です。

田起こし5

この田起こしの後、田んぼに水を張り、「あらしろ(水を入れた田んぼを大雑把に耕す)」
代掻き(さらに耕すことで土を混ぜ、表面を平らにする)」と作業が続きます。
最近では、「あらしろ」をしない農家さんも多いとのことですが、この作業をすることで田んぼの仕上がりが良くなり、稲の生育が良くなるそうです。
そこまで終わって、やっと「田植え」ができるんですね。
ちなみに、増子さんが乗っているこのトラクター、キャビン付エアコン完備の仕様で、日よけ・雨よけ、暑さ寒さ対策もバッチリだとか。
男子としては機械にも興味がいってしまいます。トラクターの写真も多くなってしまいました。

今回も取材にお付き合いいただき、ありがとうございました。

(田中)

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2015.04.18(土)

播種

播種1

4月18日。播種(はしゅ)をされるということで、取材に伺いました。
新潟市内ではもう桜は散り始めていますが、増子さんがお住いの胎内市坂井地区の桜は満開までもう一息といった状態でした。やはり中山間地のため、気温が少し低いんですね。

今回の作業である播種とは、種まきのことです。種まきというと、田んぼに直接種もみをまくことを想像する方もいるかもしれません。
しかし、実際には苗床(なえどこ)という苗を育てるための箱に種もみをまく作業のことを指します。
この播種という作業。現在は行う農家の方はあまり多くないそうです。ご自身で播種をされない農家さんは苗自体を農協さんから購入するのだそうです。増子さんは苗づくりにも愛着があるので、ご自身で播種をされているとのことでした。
今回訪問した際には、ご近所の方にお手伝いをお願いして、増子さんを含めて5人で作業をされていました。
ちなみに訪問したのは増子さんの地区の共同作業場です。この作業場は地区の方々がみんなで使える場所で、各自で所有している田植えや稲刈り用の機械などが置いてありました。こうやって地域の皆さんで支えあってお米が作られているんですね。

播種2

さて。播種の作業に戻りまして、作業内容は簡単にいうと
 (1)苗床と呼ばれる箱に土を敷きます
 (2)これを播種機と呼ばれる機械に流します。
 (3)播種機では水→種もみ→土の順番で苗床に敷かれていきます。
 (4)これで播種は完了。ビニールハウスなどで苗になるまで育てます。
となります。

増子さんの行う播種にはこだわりがありました。
 こだわりその1:水の加え方
 加えすぎず、適量を加えるための水圧調整を綿密に行っていました。
 こだわりその2:種もみの量
 1枚の苗床に敷く種もみの量をきちっと決めていらっしゃいました。
実際に作業現場を見ていると、苗床を機械に入れる人、機械に土や種もみを足す人、機械から引き上げる人、引き上げた苗床を定位置に積む人、全体を見守る増子さん。5人がしっかり連携を組んでスムーズに作業をされていました。
今回播種をした苗床は460枚とのことでした。機械から引き上げた苗床を持たせてもらったのですが、そこそこ重量感がありました。これを体勢の悪い状態で460枚積み上げるのは重労働だなぁとしみじみ感じました。
460枚の苗床の播種が完了したら作業は終了です。

播種3

播種の作業が終わったら、苗床をビニールハウスへ運ぶのかなと思っていました。しかし、増子さんのこだわりがもう一つありました。
それはビニールハウスへ運ぶ前に、苗を発芽させるというものです。
作業場内にある発芽機に入れて1cm程度発芽させるとのこと。今回播種が終わった苗床は、そのまま作業場内の発芽機に入れられました。これらの苗床は30度の状態の発芽機で2日間過ごします。すると1cm程度芽が出るそうです。
なぜそのままビニールハウスに運んでいかず、発芽機で発芽させるという手間をかけるのか。
それを伺ったところ、年によって気温が変わり、それが育苗にも影響するとお考えだからだそうです。そのため、手間はかかるものの、発芽機で発芽させることによって気温に左右されずに均一に苗が育つそうです。こちらの発芽機を使った発芽作業を行っている農家の方は、現在はあまりいらっしゃらないそうです。
ひと手間ふた手間かけて、本当に大事に苗を育てていらっしゃり、まるで「箱入り娘」だなと感じました。

播種4

今回の取材は以上となります。
実際に取材に伺って、「こんなに大事に育てられたお米、大事に食べなければ」と改めて感じた次第です。
末筆ではありますが、今回取材にご協力いただきました皆さん、作業でお忙しいところ快く迎えていただきましてありがとうございました。
また次回もお邪魔しますがどうぞよろしくお願いいたします。

(赤池)

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2015.03.18(水)

温湯消毒中

温湯消毒1

記念すべきお米レポートの第一回目は“温湯消毒”です。

まだ、雪が残り肌寒い3月18日、新潟県北部にあるJA胎内市さんにお邪魔して、種籾(タネモミ)の温湯消毒を取材させていただきました。
私も初めて知ったのですが、温湯消毒とは、種まきの前に種子をお湯に浸して消毒する方法です。農薬を使わずにカビ・細菌を除去でき、稲を育てる全期間に渡って農薬の使用量を抑えられるので、最近増えてきている消毒方法です。
取材させていただいたJA胎内市さんでは、約80トンもの種籾を約2週間かけて温湯消毒するそうです。

温湯消毒2

取材をしてビックリしたのは、とても手間がかかる、ということ!
種籾を5kgずつネットの袋に入れ、それを1袋ずつベルトコンベア式の機械に吊るし、60度で12分間消毒します。お米が温泉に入ってるみたいでとても気持ちよさそうです。
そのあと、冷却、脱水、乾燥と各工程が続きますが、この袋詰めや工程間のお米の移動など、手作業が主体なんです。
当日は6~7人の方が分担して作業をしていましたが、どの作業も間違いが許されずピンと張った緊張感がありました。
苗になる前の種の段階から、生産者の方が手作業で大事にお米を育てているのを目の当たりにし、ビックリするとともに感謝の気持ちでいっぱいになりました。これからはご飯一粒だって残せません。

温湯消毒2

これから約半年間にわたり、お米の成長をじっくりリポートしていきたいと思います。
このレポートを通じて、お客様が新潟の米文化や誠実なお米作りを感じて頂ければ幸いです。今後の稲の成長にご期待ください。

(田中)

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